ウダーナ ~ ブッダのつぶやき 第2章7独り子の経 (普及版)
2.7 独り子の経(17)
あるとき、お釈迦様は、サーヴァッティーに住んでおられた。
大勢の在俗の信者が、黒い服装で、朝早くからやってきたので、お釈迦様は。声をかけられた。
「みなさん、黒い服装で、朝も早くからやって来たのですか」
その在俗の信者は、お釈迦様に。
「尊き方よ、わたしの可愛い一人子が命を終えたのです。それで、わたしたちは、黒い服
で、朝も早くからやって来たのです」
お釈迦様は、ウダーナを唱えました
可愛ものに夢中になるのは、欲が捏造している
病と老いと死は自動的についてくるのに
可愛いこどもの病と老いで悩む
可愛いこどもも死んでいくことに変わりはない
昼も夜も、修行し
可愛いこどももやがていなくなると、悟れば
その人は捏造された欲を見破り
死の苦しみさえも乗り越える