ウダーナ ~ ベスト・オブ・仏教

仏教ベスト盤 ~ ウダーナ ~ を翻訳・解説

ウダーナ ~ ブッダのつぶやき 第8章1第一の涅槃に関することの経 (普及版)


8.1 第一の涅槃に関することの経(71)
 あるとき、お釈迦様は、サーヴァッティー(舎衛城)に住んでおられまた。
 ジェータ林のアナータピンディカ長者の聖園(祇園精舎)で、お釈迦様は弟子たちに、悟りに関する真理の法話によって、教えられ、観(すす)められ、励まし、喜ばせた。
弟子たちは悟りの教えに、その全てに心を集中して、耳を傾け、教えを聞いた。
  お釈迦様は、ウダーナを唱えました


弟子たちよ、悟りの境地はある
そこには、物はない
なにもないという無限にある世界もない
心が無限にある世界もない
すべてのものは、そこに存在しない、という世界もない 
認識があるのでもなく、ないのでない世界もない
この世でも、あの世でもなく、時間が流れる境地でもない
弟子たちよ、そこに
来るとも、そこに行くとも言えず
そこにいるとも、そこに死すとも、そこに生まれとも言えず
それは何によっているのでなく、何から生み出されたのでもなく
こころの認識対象にならない
これこそは、苦の終極(悟り)である

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