ウダーナ ~ ブッダのつぶやき 第5章7カンカーレーヴァタの経 (普及版)
5.7 カンカーレーヴァタの経(47)
あるとき、お釈迦様は、サーヴァッティーに住んでおられた。
ジェータ林のアナータピンディカ長者の聖園において、カンカーレーヴァタがお釈迦様から遠く離れていないところに、瞑想姿で身体を真っすぐに立てて自己の疑いの思いを超えて清浄の知恵を観察しながら、坐っていたのです。 お釈迦様は、カンカーレーヴァタが、遠く離れていないところ、瞑想姿で、坐っているのを見ました。
そのときお釈迦様は、ウダーナを唱えました。
いまの現実を観たくなく、いまだ昔だと疑いばかり
しっかり自分で知ったものも、他人から教えられたあてにならないものも
瞑想者はすべての言葉の世界でつくられたものを捨て
ただひたすらに修行を行う
