ウダーナ ~ ブッダのつぶやき 第5章4少年たちの経 (普及版)
5.4 少年たちの経(44)
このように、わたしは聞きました。
あるとき、お釈迦様は、サーヴァッティーに住んでおられた。
ジェータ林のアナータピンディカ長者の聖園で、大勢の少年たちがサーヴァッティーとジェータ林との中途で魚たちを、いじめて遊んでいます。
お釈迦様は午前中に、衣を着て鉢と衣料をもって、サーヴァッティーに托鉢のために入りました。お釈迦様は大勢の少年が、サーヴァッティーとジェータ林との中途で魚たちを、いじめて遊んでいるのを見て、少年たちのいるところに行って少年たち話しかけました。
「君たちは痛いの(苦しみ)は恐いかな。自分の痛いの(苦しみ)は嫌かな」
「はい、尊き方よ、僕たち痛いのは恐いです。僕たち痛いのは嫌です」
お釈迦様は、このことを知って、ウダーナを唱えました
みんな苦しみを恐れるなら
苦しみが嫌なものなら
人が見ていようと人がみていまいと
悪いことをしてダメだよ
悪いことをしたり
悪いことをしようとしたら
たとえ空をとんで隠れしようとも
みんなは苦しみから逃げられない
